『何のために働くのか』 北尾吉孝
2008年10月20日
![]() | 何のために働くのか (2007/03) 北尾 吉孝 商品詳細を見る |
この本も昨年話題になりましたね。
例のライブドアとフジテレビの騒動のときに登場した人ですね。
SBIグループのトップである北尾氏の著作で、仕事に対する
哲学が書かれた本です。
出版されて1年半ほど経ちますが、書いてあることにはかなり
同感でした。
どんなことが書かれているかというと・・・
目次の構成は以下のとおりです。
第1章 人間は仕事の中で成長する
第2章 古典が教えてくれたこと
第3章 あえて艱難辛苦の道を行く
第4章 誰でも仕事の達人になれる
第5章 天命をまっとうして生きる
結構堅苦しい感じですよね。でも、平易な文でスイスイ読めます。
1章は、働くことの意味を語っています。
働くことは人間を磨くこと、魂を磨くこと。
東洋思想では、仕事とは天命に従って働くことだと考えます。
最近は入社してすぐやめる人の話題がよくテレビにでます。
昨日もニュースでやってましたね。
インタビューに対して、「上司と合わなくて・・・」などと若者が
コメントしていますが、これってわがままなだけだろ・・と
思ってしまいます。
この本でも、入社したらまずは一心不乱にやってみろと説いています。
まずは与えられた仕事を素直に受け入れて続けていく、そこから
天職がなんだか分かっていくと・・・そのとおりだと思います。
2章は中国古典の話です。
論語などが出てきます。
昨年までは、中国古典は全然わからなかったのですが、今年から
いろいろ文章に触れて、その奥の深さに驚いています。
安岡正篤先生も登場します。心の師だそうです。
やっぱり、安岡先生の文章に感動する人は多いんだなあと
改めて感心。
3章は自分の仕事の経歴を書いています。
挑戦の日々!という感じです。かっこいいですね。
4章も5章も氏の仕事に対する哲学が述べられています。
安岡先生の話も出てきますし、最近私が読んでいる本もたくさん
でてきて、個人的に楽しかったですね。
司馬遼太郎の『峠』の河井継之助の言葉もでてきます。
「志ほど世にとけやすく、壊れやすく、砕けやすいものはない」
仕事において志は必要不可欠なものですが、貫くことは大変です。
それには「憤」が大切であるとのことです。
負けじ魂ですね。
さらに、おーっと思ったのが、最近読んだ「落日燃ゆ」の中で
広田弘毅が詠んだ歌をこのブログでも紹介しましたが、
全く同じ箇所を、この本でも引用していました。
俺は北尾氏と視点が似てるのかなぁ・・・なんて思ってしまったのですが
その歌がこれです。
風車 風が吹くまで昼寝かな
出てくるのは「失敗」について書かれた部分です。
失敗したら、反省して耐えろ、もし耐えられないのなら昼寝でも
しておけばいい。
そのぐらいデンと構えていればいいのです。と書かれています。
この昼寝っていうのが最高ですね。
いろいろ脱線しましたが、この本の帯には
「若いビジネスマンに伝えたいこと」
と書いてあります。
本当に入社したての若い人こそ読むといいのではと思います。
わりとさくっと読めますので、おすすめですよ。


ご無沙汰しております。
『仕事において〜負けじ魂』の箇所が
印象に残りました。
純粋に面白そうなので、読んでみたいと
思います。