2008.12.30 (Tue)
『功名が辻』 司馬遼太郎
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冬休みに入りましたので、読書三昧です。
いろいろ読んでいますが、まず大好きな司馬遼太郎の『功名が辻』を
読みました。
全4巻で1000ページほどある長編です。
前々回の大河ドラマになったので知っている人は多いと思います。
私は、篤姫まで10年以上大河ドラマを見ていなかったので、これが
やっていることすら知りませんでした。
なんだか仕事ばっかりしていたみたいです。
ですので仲間さんの大河ドラマは1分も見ていませんので、この本の
印象だけです。
まず面白いか?と言われれば、ものすごく面白いと答えます。
話としてはどうか?と言われれば、うーーむ・・・という感じです。
この話は、山内一豊という戦国大名の話なのですが、主人公は
妻の千代です。
山内一豊は、織田信長に仕え、その後豊臣秀吉に仕え、その後徳川家康に
仕え、最後は土佐藩の大名にのし上がった人物です。
50石からスタートして、土佐藩24万石の大名になった、サクセスストーリー
というわけです。
その間、本能寺の変を始め歴史上の出来事が次々と起こります。
関が原はクライマックスですね。
その都度、なぜかうまくしのいでいきます。
で、そのしのいでいる理由がすべて妻の千代のおかげというわけです。
この話は、うだつのあがらない、でも人はいい山内一豊が、全てにおいて
妻の千代に相談し、千代がうまーく一豊を導いてあげて出世させてあげた
という物語なのです。
なので主役は千代というわけです。
これが1000ページ最後の最後までこのスタンスですから驚きます。
一豊は朴とつにひたすらがんばりますが、最後の最後までやっぱり
無能・・・という感じです。
男としては微妙なところです。
ただ物語としてはものすごく面白いですよ。
『功名』って今の言葉だと『出世』ですかね。
一豊はひたすら出世のためにがんばるんですが、活躍できないんです。
でも、運がよかったり、千代のアドバイスがそのまま効いたりして、なぜか
出世していきます。
関が原では全然活躍できなかったのに、終わってみればなぜか土佐24万石
の大名にさせてもらえちゃった・・・
これがほとんど千代のおかげなんですね。
ただこう書くとすごく勝気な女性のように思えますが、いわゆる内助の功という
感じで、常に一豊を立てながら、やわらかーくアドバイスをするというコーチングの
手法をとっています。決して千代は命令したりしません。
まあこれも夫婦の一つのあり方なんでしょうね。
あまりの一豊の情けなさに、最後までげんなりしましたが、大河ドラマでは
どうだったのでしょうか?
このまんまドラマにはしにくいだろうなあとは思います。
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